1。2研究目的と意義

目的：無印良品は自然を尊重し、人間本位を理念とするし、そのエコで自然なデザインが、正に現在の環境保護という理念に符合する。この種のデザインと我々の生活が密接に関連していることを鑑み、そこに表させるミニマリズムを研究することが必要になると思われる。论文网

意義：無印良品は審美形式と生活意識を緊密に結合させ、消費者に質朴の美を追求することを啓発し、生活の新潮流を牽引し、注目を集めるのと同時に、大衆の理性的消費をリードする責任を負うことができる。無印良品に対する分析を通して、現在商業文化の大きな波を受けて混乱し、方向を見失ったデザイン界にいくつかの示唆を与えられると考えられる。 

2。 無印良品とは

2。1歴史背景

無印良品は1980年に誕生した。当時のエネルギー危機、経済不景気の状況下、日本もエネルギー危機が勃発し、経済衰退現象が出現した。消費者は製品品質から考慮し、高品質低価格を希望し、高品質を有することを要求するだけではなく、できるだけ安い価格を期待し、この種の状況で、無印良品は「こんなものが良い」のキャッチフレーズを打ち出した。豪奢なデザインを追求せず、また「ノーブランド」デザイン理念からの出発を選択した。合理的な素材選択、製造工程の見直し、不必要な外装の減少を通しての目的は、生活の中で本当に必要な製品作りであり、打ち出したキャッチフレーズは「金額に見合う、価値なら良い」である。

1982年より、世界経済は大激動を経た後、再び高速発展期に戻り、経済の繁栄は人の目をくらませ、消費者を盲目的に奢侈品追求の熱狂の中に陥らせ、消費意識は大きくエスカレートし、徐々にロゴマーク熱中を形成し、奢侈ブランドを追求する。無印良品はそれに反して不変をもって万変に応じ、盲目的に世界潮流へ従わず、引き算に執着した。ロゴマークデザインでは、ただシンプルで目を引くトゥルーレッドをロゴマークカラーとした。また包装で、不必要な包装を捨て、製造プロセスを簡素化し、可能な限り素材自身を残す。正にこの種のシンプルな風格は当時一陣のシンプルな風を起こし、奢侈ブランドに飽きた上品なグループにとって、一服の清涼剤である。無印良品は自己のポジションを堅持し、盲目的に風へ従わず、創業以来ずっと清新シンプルなイメージを保持し、不断に品位ある方々の好評を得て、自己の知的イメージ形成に成功した。

2。2文化背景

無印良品のデザインは上手に手工芸術の美を体現し、シンプルな材料を通して素朴の美を表現した。ミニマリズムな包装工程では、より多く不必要な装飾を省き、それにより原材料の素朴美を際立てた。「素朴な美」は一つの本質美であり、一つの内心から発する最も本質的な美である。この物欲横行の時代において、素朴な風格は、人々の古代に対する懐かしさを呼び起こし、大自然への回帰、世俗の騒乱と影響を除去し、都市喧噪から逃避する心地よさを感じ、田園式の理想社会への憧憬である。ここから明らかなように素朴は質素な生活を指すのではなく、一つのより高い段階の生活態度追求であり、あの種の清貧な生活に向かうのではなく、魂上の質実な品質追求であり、この種の品質は魂を浄化でき、人の内心世界を安心感のある落ち着きに変え、これは一つの精神世界に対する追求である。伝統手工芸の多くはシンプルな材料を手工で磨き、こね、連ねる等の工程があり、機械加工の痕跡を捨て、ハイテックが発達した今日、一種独特の魅力を呈する。無印良品の包装工程は機械の痕跡を消去し、独特な風格を備える素朴な美しさを醸し出す。これは日本がずっと提唱して来た「素朴」と共通であり、デザインの主旨は合理さの追求、繁雑の消去である。この個性と奢侈を追求する年代で、独立独歩なのは明らかである。文献综述