5.おわりに7
付録8
参考文献10
1.はじめに日本語を勉強始めてから現在まで既に四年間になった、 この間におもしろさも難しさも山ほどあるということが分かった。日本語の慣用語が非常に発達と思われている、身体語彙に関する慣用語に特別な興を持っているから、 日本語の身体語彙に関する慣用語についてできる限り研究してみようという考え方が湧いてきた。先行研究においては、李晶の『身体词汇惯用语的中日对比研究』 、吴钰の『谈中日身体词汇的文化性』などの日中慣用語比較の研究は数多く存在している。しかし、専門に日本語の身体語彙に関する慣用語の特徴についての文章は少ないのである。そのために、 、身体語彙に関する慣用語を研究し、その品詞的な特徴と形成的な特徴を簡単に考察してみる。こればかりでなく、日本文化の方面においても、 日本人の名と恥の文化と外来文化二つの方面から述べたいと思っている。中国人にとっては、日本語の身体語彙に関する慣用語を研究することを通し、ここから日本語の勉強にも役立つことができると思っているそのために、 本論文はこれらの点について研究してみることにした。
2.定義について慣用語と身体語彙の慣用語の定義はいったい何なのかについて簡単に説明する。2.1慣用語の定義慣用語という用語は、一般に広く使われているけれども、その概念がはっきりしているわけではない。ただ、単語の二つ以上の連結体であリ、その結びつきが比較的に固く、全体で決まった意を持つ言葉だという程度のところが、 一般的に共通理解になっているだろう。専門辞典も、大体そういう概念を規定している。
「二つ以上の語から構成され、 句全体の意が個々の語の元来の意から決まらないような慣用の表現。 」
1「いつでも二つ以上の単語が引き一続きに、または、相応じて用いられ、その結合が全体とし、ある固定した意を表すものを指す。 」2次のような例があげられる。▽頭があがらない(抬不起头来) ▽胸がつぶれる(为伤心或悲伤而心碎)▽腰が弱い(态度软弱,没有骨气) ▽目を丸くする(瞪起眼睛,惊视)慣用語は長い歴史に洗練されてきたもので、 各国の言葉を簡潔にわかりやすく伝えるのに大きな役割を果たしている。したがって日本語学習者にとって、日本語、日本文化を勉強するには、文化の土台を担っている慣用語を抜きにしてはいけないであろう。言葉の濃縮した精華である慣用語をその研究対象にし、人間の一般的な認知能力の一面、言語能力の源を明らかにするのに一番適切ではないかと思う。
2.2身体語彙に関する慣用語の定義日本の慣用語のひとつの大きな特徴は身体語彙が大きな割合を占めている。 『例解慣用語辞典』によると、日本語の身体語彙に関する慣用語約 1400 もあり、日本語における慣用語総数の約三分の一を占めている。 数多くの慣用語が表現した意は文字通りの意とは大きな差がある。例えば。 「目が光る」(監視が厳しい、不正やあやまちを見逃さない)「腹を立てる」 (怒っている様子)などがある。これらのような慣用語は今までも統一された名称はない「身体についての慣用語」 「身体についての慣用表現」 「身体語彙に関する慣用語」などがある。本論文は宮地裕先生の「身体語彙に関する慣用語」という呼び方を使う。「身体語彙」とは、基本的に人間の身体の各部位を示しており、人間の一番身近なものとしての性格が強く、人間の感情や微妙な心理状態には関わりが深いものである。 「身体語彙による表現」とは、人間の身体やその部位を指示する名称を使用しながら、身体の状態・活動を直接指示するというよりは、むしろ別の精神状態や活動を暗示的かつ比喩的に示している。従って、「身体語彙慣用語」とは、文字通り、身体語彙をもとになされる慣用語のことである。すなわち身体語彙とほかの語彙と結びつき、穏やかな組合を構成し、全体からある固定の意の表現方式を形成する。というものの、身体部位といえば、人間が自然「頭」 、 「手」 、 「目」など、肉眼で見えるそれに位置が固定された部分を思う。けれども、広義的で言えば、身体語彙に関する慣用語はこれらの身体語彙を含んだだけではなく、 「血液」 、 「汗」 、 「呼吸」などのような見えなく、感じられなく、それに身体とある程度の関係を持つ部分も含んでいる。例えば、以下は顔に関する慣用語である。まずは容顔の意を表れる。