要旨「かける」「かかる」は、本動詞として多くの意を持ち、使用頻度の高い動詞であり、その意・用法も多岐にわたっている。それらが動詞連用形に接続したときの複合動詞「~かける」「~かかる」も前項動詞との組み合わせにより、様々な意で使用され、興深い。43925
本稿では、杭州師範大学における日本語学科の四年生を対象とし、複合動詞「~かける」と「~かかる」の習得状況を解明するために調査を実施することを通じ、学習者の習得状況を究明する。その上で、中国で使用されている主な教科書の問題点を解明し、教育の立場から試案を提案する。
キーワード: 複合動詞; 「~かける」; 「~かかる」; 習得; アンケート調査
摘 要“かける”“かかる”作为原动词具有多种意义,是使用频率高的动词。它们的意义和用法也呈现出了多样化。它们与其他动词的连用形接续时,形成的复合动词的意义也根据与前项动词的组合而呈现出不同的意义,为大家使用。这是比较有意思的。
本文为了了解学习者对于复合动词“~かける”“~かかる”的习得情况,以杭州师范大学日语系的四年级学生为对象,进行了问卷调查。通过调查明确了习得情况之外,也了解了在中国使用的主要的教科书中存在的问题点,并在教育的立场上提出了试行方案。
毕业论文关键词:复合动词; “~かける”; “~かかる”; 习得; 问卷调查
目次
1 はじめに 4
1.1 研究動機と目的 4
1.2 研究方法 5
1.3 先行研究と本研究の立場 5
2 複合動詞「~かける」と「~かかる」に関する中国人日本語学習者の使用実態と問題点 7
2.1 使用実態についての調査 7
2.1.1調査対象者 7
2.1.2調査方法 7
2.1.3調査内容 8
2.2 調査結果及び考察 9
2.3調査結果に現れた誤用に関する考察 12
2.3.1誤用の分類と問題点 12
2.3.2適切な使い方の説明 13
2.3.3まとめ 14
3 日本語教育への応用 15
3.1中国で使用されている教科書における「~かける」と「~かかる」の扱い方と問題点 15
3.1.1主な教科書での取り扱い 15
3.1.2問題点 16
3.2 教育の立場からの試案 17
4 おわりに 17
参考文献 18
謝辞 19
1 はじめに
1.1 研究動機と目的
種々の調査によると、日本語の語彙の中で、大きな比率を占めているのは動詞である。動詞を単純動詞と複合動詞に分けて集計すると、複合動詞はどのくらいの割合を占めているのであろうか。森田(1991)が『例解国語辞典』を調査した結果によると、収録語の11.4%強が動詞で、そのうちの39.29%が複合動詞であるという。このことから日本人が日常的によく多くの複合動詞を使っていることがわかる。言語習得には、語彙というものが非常に必要なものだと認められ、したがって、日本語学習者には、複合動詞の意機能を十分に理解し、使い方を身につけてもらう必要があると考えられる。だが、複合動詞については教科書の釈義と用例が不足しており、文法項目として導入されていないというのが現実であるため、上級段階に進んだ日本語学習者でさえ複合動詞を活用するにはまだ程遠いと言えよう。