要旨周知のように、日本人は魚に特殊な感情を持っている。魚文化は日本文化において重要な地位を占めている。その中で、鯉は代表的な魚の一つと言える。鯉についての文化は、日本民族にある程度の影響をもたらした。本論文は鯉に関する食文化、文学表現などを通して、日本文化における鯉の特徴の一部分を見出し、日本人や日本文化をもっと深く理解することに貢献することを目指すものである。44046
摘要众所周知,日本人对鱼有着特殊的感情。鱼文化在日本文化中占据着重要的地位。其中说起日本代表性的鱼,很多人都会想到鲤鱼。关于鲤鱼的文化给日本民族带来了一定程度的影响。本论文通过对有关鲤鱼的饮食文化、文学表现等的研究来发现鲤鱼在日本文化方面的一些特征,以便有助于更加深入理解日本人和日本文化。
キーワード:鯉; 日本文化; 魚食文化;特徴;鯉のぼり
毕业论文关键词:鲤鱼;日本文化;鱼食文化;特征;鲤鱼旗
目 次
1.はじめに 1
1.1研究の目的と意義 1
1.2先行研究 1
2.鯉に関して 2
2.1鯉の名前 2
2.1.1鯉の学名 2
2.1.2「コイ」の由来 2
2.2古代と中世時代の鯉の地位 2
2.2.1『日本書紀』と鯉 3
2.2.2『徒然草』と鯉 3
2.3鯉に関する風習 4
2.3.1鯉のぼり 4
2.3.2鯉の式典 5
3. 日本文化における鯉の特徴 6
3.1鯉の食文化の衰退 6
3.1.1奈良時代、平安時代、鎌倉時代の魚食文化 6
3.1.2平安時代、鎌倉時代の魚食文化と鯉 6
3.1.3江戸時代の魚食文化と鯉 7
3.1.4明治維新後の変遷について 8
3.2鯉のぼりの盛行 8
3.3鯉の特徴 10
4.終わりに 10
4.1まとめ 11
4.2今後の研究課題 11
注 釈 12
参考文献 13
謝 辞 13
1.はじめに
周知のように、日本人は魚に対して特別な感情を持っている。魚文化は日本文化において、重要な地位を占めている。その中でも、鯉は日本の代表的な魚の一つと言えるであろう。日本における鯉の記述の最古の文献として、『日本書紀』が知られている。『日本書紀』の中で、景行天皇の記述において鯉がはじめて登場した。有薗眞琴の『お魚の分化誌』の「記紀」に、奈良時代(710年-794年)は「魚がいちばん、鳥はそのつぎ。魚のなかでは川魚が上、海の魚は下、魚のなかでは鯉がいちばん、スズキがこれにつぐ」と記載されており、鯉の重要さが示されている。また、鎌倉時代(1185年-1333年)の作品である『徒然草』にも鯉料理が御前料理として登場している。しかも、鯉を題材とした文学作品も多く見られる。例えば、小田淳の『妖鯉』、西園寺公一の『皇族に列せられた鯉』などがある。江戸時代後期になると、町人階級の間で5月の空を水に見立て鯉のぼりを立てる習慣が定着した。このことから、日本には鯉に関する文化や習慣が多く、日本民族の考え方、価値観などを反映していると考えられる。