2.4 森鴎外の他の作品と反自然主義文学
劉立善が『森鸥外的「青年」与反自然主义文学』の中に、森鴎外の反自然主義意識の萌え――坪内逍遥との「没理想論争」から始め、自然主義と反自然主義の主要区別を分析する。例えば、反自然主義は主観を重んじ、
“鸥外则不轻视客观,但尤重视主观,认为艺术的真价‘生于个想之境,如果艺术批评上断绝了褒贬,我们的文学界将越发变成荒野’”,[ ]
積極的な文学を追求し自然主義の消極的な文学を反対し、
“自然主义的‘无理想无解决’这一文学风尚,飘荡着一种幻灭虚无的人生意,构成极大的消极文学要素”[ ]
“自然主义文学令人看不见人生希望,鸥外作为一个反自然主义作家,反的正是自然主义中的弊害部分”,[ ]
性欲や恋愛に理智的な態度を持つ
“性欲只有同精神融合,真恋爱方能应运而生”[ ]
などを述べた。それに、森鴎外の別の名作『青年』からテクスト論拠を探,源^自#优尔*文·论~文]网[www.youerw.comして自分の観点を証明する。その論文は拙論に大きな参考価値があると思う。
以上まとめたように今まで森鴎外の文学作品に対する研究は森鴎外の思想矛盾、女主人公お玉の悲劇の運命の必然性、作品の中の各イメージに対する分析と森鴎外の他の作品と反自然主義文学の四つの面に集まっている。『雁』から着手して、その中に現れた反自然主義についての研究はあまりなかった。したがって、拙論は『雁』から森鴎外の反自然主義を分析しようと思う。
3 森鴎外の『雁』から見る反自然主義
『大辞林』(第三版)に「反自然主義」がこのような定義を付けられた。
「自然主義の理念と方法に反発·対立する文学傾向。象徴派·耽美派など。日本では夏目漱石や森鴎外、谷崎潤一郎らの作家、白樺派·新思潮派などがこれに属する。」[ ]
その定義から見れば、反自然主義は自然主義との間に対立関係があるのがわかる。両者に属する各自の特徴もお互いに対立している。即ち反自然主義の特徴と自然主義の特徴が対立している。それ故に、拙論は反自然主義の特徴を探すため、自然主義の特徴から手を付ようと思う。