2 先行研究
オノマトペに触れ合いを通して、そのオノマトペがまさに日本人の感性の所産であることに加えて、事態を掌握する姿や機能に見られる多様な変容などうから、日本語の発想の本質を端的に示している言語現象である。
日本語の擬音語、擬態語についての研究は少なくない。中国語の象声詞に比べて、まず数から言うと日本語のそれはかなり多いようである。今まで中国で象声詞を専門的に収集する辞典がなっかたので、やむを得ず日本の中国語学者相原茂氏が作った『現代中国語擬音語小辞典』と徐一平氏が『中日大辞典』から拾い出して集めたものをもって、金田一春彦氏の『擬音語·擬態語』に取り入れた日本語の擬音語語数と較べてみた。相原氏の辞典は264語で、徐一平氏の収集したものは281語である。金田一氏『辞典』の347語よりずっと少ない。そして、金田一氏は『擬音語·擬態語概説』の中で、日本語の漢語系擬態語について十二種類に分けている。徐一平氏の『日本語の擬音語·擬態語に関する研究』の中で、さまざまな角度からオノマトペを総合して分析する。概観性的な研究でもあり、中国語と日本語の対比する研究でもあり、オノマトペの類義研究と分類研究などでもある。日本語学習者に対して、中日両国の言語を研究として役立つものである。源'自:优尔`!论~文'网www.youerw.com
3日本語のオノマトペの性質と特徴
3.1 オノマトペの定義(狭義)
和語的オノマトペは擬音語と擬態語を含んである。擬音語は、自然界生ずる種々の音や声を言語音て模写した語の一群である。例を挙げて見よう。
(1)落ち葉がかさかさと足元で鳴った。/脚踩在落叶上沙沙的响。
(2)飲みすぎて腹ががぶがぶする。/喝得太多肚子咕咚咕咚的。
(3)耳ががんがんする。/耳朵当当的响。
擬態語は、物事の状態や様子などを感覚的に音声化して表現する語。自然界に生起する様々の状態や人間の動作、心理などを、言語音で象徴的に表わした語の一群である。例えば、
(4)町でまた、ミニスカートもちょくちょく見かけるようになった。/在街上,又能经常看到穿迷你裙的人了。
(5)体中がかっかする。/身体发热。
(6)さっぱりとした身なりで出かけた。/穿的整整齐齐的出去了。
その他に、いくつか単語が擬音語でもあり、擬態語でもある。例えば、
(7)パーマのかけすぎて、毛がちりちりになってしまった。/头发烫过头,变得卷曲皱巴巴的。
(8)あの男はドアをどんどんたたいている。/那个男人在咚咚地敲门。
(9)ゴムぞうりをぺたぺたいわせてコンクリートの道を歩く。/把橡胶草鞋弄得吧嗒吧嗒地响在混凝土路上走。