天平胜宝7年鑑真が東大寺の戒壇院で受戒して仏教学の面にも造詣のある灵符、道缘、行忍等の80人あまりの日本僧を改めて授戒をした。これらの日本僧侶が授戒されたとはいえ、中国僧侶が「戒律を元に、授戒されない人が、僧侶の仲間に入れない」と思っている。日本には授戒者がいないと知り、改めて受戒と要求する。隆尊はこの思想の代表者である。しかも、この思想が天皇の願望に合い、三師七証制度が日本で広まってきた。