3。2。1。2。2 NPO型市民活動の多様な展開 11

3。2。2生活空間と観光空間の融和における行政と市民の役割分担と連動 12

3。2。3新旧コミュニティの来自优Y尔L论W文Q网wWw.YouERw.com 加QQ7520~18766 連携 12

3。2。4ならまちのはっきりしない境界性 13

3。2。5地元住民と観光地としてのならまちとの距離感の短縮 14

4。今後の課題　発展し続けられる生活空間と観光空間の構築 16

4。1まちづくり型観光地において避けられない問題点 16

4。2個性豊かなまちづくりを進めていくための鍵 17

4。2。1議論の場と具体な条例 17

4。2。2地元愛による商業と文化のバランス 17

4。2。3メディアと有名人の役割 18

5。まとめ 20

参考文献 21

1。 はじめに

日本では、1990年前後から、生活空間、観光空間とまちづくりが連動しつつ発展をとげる事例が顕著になってきた。様々な地域では、政府、地元の住民、自治体、企業、非営利組織などが連携しながら、地域の自然、文化、歴史、産業、生活などの資源を活かすことにより、個性と活力のある地域を作り出すための活動を進めてきた。そのようなまちづくりの活動と同時に、魅力のある空間を作り出し、外部の人々の評価を導き、その地域を観光地として発展させることとなった。

　ならまちは、その地域の中の典型的な例である。论文网

ならまちとは、日本奈良県奈良市に位置し、1200年の歴史と伝統を持った歴史的市街地で、猿沢池の南に広がる昔ながらの町並みが残る元興寺を中心とする地域である。

歴史的市街地において、都市化、あるいは近代化の影響は大きい。ならまちも例外ではなかった。1960年代から高度経済成長以後、ならまちの町家景観が急速に破壊され出した。1980年、奈良市によって歴史的市街地を東西に縦断する都市計画道路の建設工事がはじめられ、それを契機に、住民有志によって町並みの保全運動が始まった。それから、政府、地元の住民、自治体、企業、非営利組織などが連携しながら、ならまちにおけるまちづくりを行ってきた。

今まで、多くの日本各地の学者や組織など、ならまちにおいてのまちづくりについて研究を行ってきた。当地のまちづくり団体や住民も、実践的に生活空間と観光空間の融和に取り組んできた。

  例を引くと、もてなしのまちづくり推進委員会が推進行動計画素案を起草し、観光の振興と地元住民の関係について研究し、「すべての市民は、多くの来訪者と積極的に交流し、奈良の歴史、文化、伝統等の魅力を共有すべき」 と述べている。経済発展につれ、若年層の流出による空き町家問題について、三浦哲司（2014）は、町家所有者が空き町家を外来者に貸出、観光用店舗として使用するという生活空間を観光空間に改造する 方法を提出した。今現在、外来者が多くなってきたにつれ、地元住民の生活空間を保証するために、外部から入ってきた事業者やまちづくり団体のコミュニティと古くからの地縁的組織の連携による緩やかな管理が行われている。例えば、店を営む場合、派手な看板を出さない、路上に商品を広げない、呼び込みをしないなど。事業者の多くは観光者ばかりでなく、地元住民も相手にしているようである。