われ→われわれ、これ→これこれ、どれ→どれどれ、それ→それぞれ
③ 数詞、量詞の重複
一→一一、三+五→三三五五、代→代代、千→千千、半→半半
④ 動詞の重複
すべ→すべすべ、いそ→いそいそ、走り→走り走り、笑い→笑い笑い
⑤ 形容詞の重複
赤い→赤赤、寒い→寒々、広い→広々、うすい→うすうす、黒い→黒黒、白い→白白、
⑥ 形容動詞の重複
まれ→まれまれ、けち→けちけち、静→静静、戦々恐々などがある。
⑦ 副詞の重複
しん→しんしん、たら→たらたら、そよ→そよそよ、すく→すくすく、べら→べらべら
⑧ 感歎詞の重複
いや→いやいや、おい→おいおい、まあ→まあまあ、はい→はいはい、あら→あらあら
⑨ 擬声語、擬態語の重複
じろ→じろじろ、きょろ→きょろきょろ、ちら→ちらちら、ぽか→ぽかぽか、
⑩ 助詞、助動詞の重複
日に→日に日に、これは→これはこれは、知らず→知らず知らず
重ね形によって作られた形容詞は畳語形容詞と言われる。そして、重複形式を踏んだものであるから、重複形容詞とも呼ばれている。形容詞の畳語はほとんど客観的性質と状態を表す属性形容詞であり、畳語形容詞はすべてシク活用である。文献综述
畳語が多いのは日本語の特徴である。そして、この中に名詞、数詞、代名詞などを重ねて複数を表すものもあれば、品詞が変わものもある。例えば、
① 名詞「だん」
「だん」を重ねて「だんだん」になる。
「だんだん」→名詞:「だんだんを上る。」
「だんだん」→副詞:「2色がだんだん解け合ってきた。」
② 形容詞「赤い」
「赤い」を重ねて「赤赤」になる。
「赤赤」→副詞:「赤赤と燃えさかる火の手」
③ 数詞「三」と「五」
「三」と「五」を重ねて「三三五五」になる。
「三三五五」→副詞:「人々は三々五々木陰で涼んでいる。」