要旨大正四年に発表された「羅生門」は、芥川龍之介の代表作であるが、一方、そのテーマについてなど、議論が最も多い作品である。しかし、従来の「羅生門」に対する研究は、主に善悪観とエゴイズムが主流であった。ところが、近年、「羅生門」の積極的な評価が次々にあげられ、プラスの一面があるとも言えるだろう。本論文は、「羅生門」についての文献を調べ、作品に見られる明るさを支える資料を整理し、分析する。また、『今昔物語集』との比較を通じて、作品の背景を中心として、映画、国語教材としての「羅生門」も作品研究に加え、「羅生門」の明るさについて、分析したい。76537

摘要大正四年发表的《罗生门》，虽然是芥川龙之介的代表作，但是就其主题等而言，可以称得上是最具争议性的作品。历来关于《罗生门》的研究多以善恶观，利己zhuyi为主。然而近年来有关《罗生门》的积极评论不断提出。可以说，作品中《罗生门》中，包含着光明的一面。本文希望在查阅文献，找出支撑观点的资料加以整理分析的基础上，通过与《今昔物语集》进行对比，将作品的背景作为论文中心，并研究作为电影，日本语教材的《罗生门》以阐述作品的光明性。

キーワード：エゴイズム、暗い、明るさ

毕业论文关键词：利己zhuyi，阴暗，光明性 

目次

1、はじめに 4

2、先行研究 5

3、『今昔物語集』との比較 6

3。1「盗人」から「下人」へ 6

3。2青臭い正義感 7

4、作品の背景 8

4。1愉快な小説 8

4。2「老婆」と「実母」 9

4。3文末の改稿 10

5、映画、国語教材としての「羅生門」について 12

5。1黒澤明の「羅生門」から見る 12

5。2国語教材としての「羅生門」 12

6、終わりに 14

参考文献 15

謝辞 16

１．はじめに

芥川龍之介（1892年（明治25年）３月１日 - 1927年（昭和２年）７月24日）は、大正時代の最も有名な小説家である。短い一生ではあったが、明治末、大正、昭和初という日本近代で最も重要かつ複雑な三時代に渡っている。论文网

1927年７月24日未明、芥川は服毒自殺をし、社会に大きな衝撃を与えた。自殺という異常な形で自らの人生の舞台を降りた。そして、ぼさぼさの髪、左手をあごに置き、相手をぐっと睨むかのような痩せた姿の晩年の彼の写真は、長い間、我々に厭世家で腺病質の芸術至上主義者という暗い作家のイメージを与え続けた。専門家による芥川の作品の研究も、「エゴイズム」、「厭世」、「懐疑主義」などのマイナスの見方から書かれたものが多い。しかし、近年の芥川研究は新資料が次々に発見され、過去の陰鬱な芥川像を打破する研究が発表されている。芥川自身、あるいは彼の作品の中に、明るさが見えるという考えもあるようだ。