商品の仕入れも、企業にとっては顧客のニーズを満たすことである。日本では毎年8万冊の新刊が出されている。再販制度によって、新刊書店は取次店から必要な書籍を仕入れる。古本屋の場合は、中古書籍を買い取ることである。従来のやり方は、「古書会館」という組織から、または「古書高価買取」のような広告を出し、主人の目利きによって購入する。ともかく、経営者の視点から、顧客のニーズを推測することである。文献综述
しかしながら、ブックオフは全く違う道を選んだ。ブックオフは、マーチャンダイジング、言い換えれば「商品計画」ということを廃棄し、顧客が持ってくる本だけを全力で販売する。既に論じたように、新古書店の商品は「新品に近い中古品」である。ブックオフは「読み終わった本を、お売りください」という頭を下げる姿勢を取り、顧客から読み終わったばかりの本を買い取る。消費者が実際に一回金を払って買った本なので、店舗の品揃えから当地の消費動向を把握できる。つまり、消費者がどんな本が好きなのかを考えて仕入れるのではなく、逆に品揃えを顧客に任せ、消費者の判断から売れ筋を把握することとなっている。これも顧客のニーズを捉える一つの良い方法ではないだろう。
「顧客が持ってくる本だけ」と言っても、本を買い取る時に区別がある。前述のように、価値を判断する基準は、本の清潔さと発行日である。汚れず新しい本を、定価の一割で購入する。汚れがあるなら、安く買ったあとで機械で処理する。汚れが激しい場合は、10円で買い取り、または本の内容を問わずに廃棄する。商品を選ぶことは顧客を選ぶことだという言葉のように、本棚に綺麗な本のみを並ぶなら、顧客も汚い本を持って来ることがなくなる。清潔な仕入れ商品を保証し、顧客のニーズを満たす条件となってる。