中国映画における日本像要 旨本論では、中国映画は、どのように日本像を描いているのか、中国の人々に日本像はどのような情報・イメージを与えるのか、といったことを明らかにしたい。本稿では、1990年から2005年までの先行研究の仕方をまとめながら、2006年から現在までの間に発表された映画を一部取り上げ、そこに潜んでいる日本像を研究する。52720
キーワード: 日本像;中国映画;変遷
中国电影中的日本形象摘 要本论文,想针对中国电影是如何描写日本形象,给观众们传递了怎样的日本形象的课题进行探讨。通过整理研究1990年到2005年这二十年间对中国电影中出现的日本形象总结的先行研究,再从2006年到2015年之间选出一部中国电影,对其中出现在日本形象进行深层研究。
毕业论文关键词:日本元素;中国电影;变迁
目次
1.はじめに 3
1.1日本像とは 3
1.2本稿の目的と方法 4
2.1990〜2005年の映画に出た日本像 5
2.1なぜ1990を分解線にするか 5
2.2 1990〜2005年 5
3.2006年~2015年 中国映画の日本像 7
3. 1各年度の中国映画の興行収入ベストテン 7
3.2【非誠勿擾】2008 10
3.2.1風景と建築と当地人の生活様式 11
3.2.2登場した日本人 11
3.3【恋愛中的城市】2015 12
3.3.1北海道を舞台とした映画 13
3.3.2北海道の雪 13
3.3.3すてきな料理 13
3.3.4登場した日本人の特徴 14
4.終わりに 17
4.1まとめ 17
4.2今後の課題 17
注釈 18
参考文献 19
謝辞 20
1.はじめに
中日両国の間の交流は、隋の時代から唐の時代にかけて盛んになった。当時、日本の遣隋使・遣唐使が数多く中国に派遣され、日本人の中国での活動も次第に多くなった。しかしながら、長い間中国人は日本に対する関心がそれほど高くなかった。しかし、アヘン戦争以降、中国人は日本を重視してきた。
王敏(2009)は、近代中国人の日本に対する認識は、日本への実地調査が進むにつれて次第に深まっていたと指摘した。清の時代の晩期、政府が駐日使節団と留学生を派遣したことによって、日本への認識を高める一歩を踏み出し始めた。
映画は一つの芸術として、ある特定の時代の政治、経済、文化を反映するものであり、国民の声を反映するものでもある。中国映画は1905年に誕生して以来、絶えず現実社会の諸問題を提起してきた。日中戦争に当たり、中国の映画に、日本に関するシーンが数多く出てきた。「劇/ミュージカル作品で言えば、『中国電影大辞典』にリストされた1990年までの作品の内、影響力があり代表的なものだけ取ってみても、1559作品が挙げられる。その内、日本人役が登場するものや、日中関係を描いているもの、あるいはなんらそうした背景が映し出されているものは159作品あり、それは全体の10%に及んでいる」というデータが挙げられ[1]、日本人の配役が登場した中国映画は決して少ないとは言えない。ある程度で言えば、それも中国人の日本観を表現する手段である。そしてそれは、数多くの中国人の日本人理解にも、一定の影響を及ぼしていたのである。