4。2「そうだ」のコンテキストによる語用論的分析 5
4。3「ということだ」のコンテキストによる語用論的分析 6
5。 結 論 9
注釈 10
参考文献 10
1。 序 論
1。1問題の提起
周知のように、伝聞を表す「そうだ」は助動詞だが、同じ伝聞を表す「ということ(だ)」(という・ということ・ということだ・)は連語である。「そうだ」は活用語の終止形に付いて、伝聞の意を表す。たとえば、「手術後の経過がよいそうで安心した」、「今日の試合は中止するそうだ」(『基礎日本語―意味と使い方』)。「ということだ」とは連語で伝聞を表す。たとえば、「少し遅れるということ」、「彼は去年死亡したということだ」(『日本語の文法を考える 』)。二つとも「伝聞」という機能があり、中国語の「听説」、「据説」に相当している。しかし、「伝聞」という機能は同じだが両者の区別もある。「ということだ/とのことだ」は他から聞いたことを客観的に引用し、そのまま伝える伝聞の表現で、新聞・テレビなど報道で広く使われている。その言葉の前は命令形でも意向形でも何でもそのまま引用できる。「そうだ」にはそういう許容性がない。たとえば、「気象庁の予報では(によると)、今年は寒くなるとのことで(そうだから)、そろそろ冬着を出そうかしら。」「そうだ」は通常、活用語の終止形につく使い方があるだけである。「ということだ」にはそういう制限がない。たとえば「天気予報によると、明日は雨が降るそうだ」。「ということだ」は書面語に多く使われる。「そうだ」は文語、口語に関わらず用いられる。たとえば、「○○大学に合格なされたとのこと(そうで)、本当におめでとうございます」。 来自优Y尔L论W文Q网wWw.YouERw.com 加QQ7520~18766
本論文は「そうだ」と「ということだ」の伝聞の基本意味用法に基づいて、それぞれの用法の前提条件を研究し、その区別を見出したい。それは本論文の重点である。
1。2研究の目的、方法と意義
初級日本語を勉強しているとき、同じ伝聞を表すのに、場合によって取り入れられるで物もあれば、できないものもある。教科書や文法書や辞書などでは、普通は「という」それとも「そうだ」をいちいちで出てきたので、その使い分けがそれほど言及していない。しかし、小説や、新聞、雑誌では、ときには二語が並べて出てくる場合が多い。具体的な例を分析する時、どうも意味用法では違ったような感じがする。例えば、『朝日新聞』から「という」と「そうだ」が同段落に並べて用いられている例が見られている。论文网
取材の最中、日本のO-157流行のニュースが入ってきた。しかし現地では「また、きれい好きで潔癖で、温室育ちの日本人お得意の大騒ぎが始まった」と突き放した反応だったという。実際、発展途上国ではO-157の流行はない。東京のある女子高校では、洋式トイレをすべて和式に換えた。生徒の8割が「他人がおしりをつけた便器には座れない」と声を上げた結果だそうだ。本紙連載に加筆した近刊の『清潔はビョーキだ』(朝日新聞社)には、この話をはじめ過剰な清潔至上主義の事例がたくさん出てくる。(1999年3月3日「朝日新聞」より)