2。 先行研究

　本節では、女性意識についての先行研究をまとめてみたい。

女性についての研究の中で一番重要なのは女性意識である。それは進取意識、競争意識、創新意識と自主意識などで組み立てられる。言い換えれば、女性意識というのは、女性自身が人として、特に女性の価値についての覚悟を持ち、男性社会においても、そこからの女性に対する伝統的な定義を敢然と拒否し、男性たる権力を質疑することである。具体的には、女性は自分の歴史的な使命や社会的な責任と義務を明確に意識しながら履行する。さらに、彼女らは自分自身の特徴や価値を認識したり、社会生活の改造に参加したりすることである。 

女性意識について、王暁冬が『戦後日本女性の婚姻観の変化』の中で以下のように述べている。戦後徐々に高等教育を受ける日本女性はよい学歴のおかげで、視野が広げられて、就業機会も増えた。自分の力で生きる彼女らは自己意識がだんだん目覚めてきて、心から自己を重んじることになってきたことを指摘した。また、牟海涛が『从日剧《昼顔》探究男权主義社会下日本女性意識的覚醒』　2015。2の中では、日本の家庭主婦の生活方式、冷淡な婚姻現実、高まる女性の知識レベルと社会地位の三つの面から分析し、女性意識の目覚めの原因を指摘した。

経済の発展とともに、人の考え方も封建的な思想の束縛から解放された。男女平等は可能になる現在、女性は教育を受け始め、自分なりの考えもできてきた。彼女らは自分の生活状況、心理的な感情、また人生の経験などを重視することになる。つまり、女性意識が徐々に目覚めてきた。来自优W尔Y论W文C网WWw.YoueRw.com 加QQ7520,18766

　以上の先行研究から、二つの疑問を抱き、それらをもとに本研究の立場を説明する。

まず、「不倫」という行為への疑問である。道徳法則は人間だれでもが共通に持っている理性に従う普遍的な法則なのであるから、各人の好みによって変えられるものではない。自分で人生を決めるのは大変勇気がある決定であるが、倫理というのは人間性や人倫関係などの問題の基本原則の要約である。主人公の二人ともあまり幸せではない婚姻生活から逃れて、自分の心に従ってずっと望んでいる恋を始めた。しかし所詮として、この恋は「不倫」の道に沿って進んでいるものなのである。たとえ目覚めた女性意識であっても、人間性の原則に背くだろうか。

そして、これらの先行研究は主に主人公である紗和と利佳子を中心に分析し、「よい学歴」と「高まる女性の知識レベル」は何回も先行研究の中で姿を見せられる。しかし個人的には、お二人とも「よい学歴」や「高まる女性の知識レベル」を持っていることが表現できる紹介はなさそうである。むしろ、はっきりと見て取れるのは北野先生の妻である折原乃里はこのような女性である。そこで、折原乃里への分析を加えれば説得力もあると思う。

　この二つの問題から、本論では先行研究を踏まえ、キャラクターへの分析などにより、倫理道徳の内容などの要素を通じて、徐々に目覚めてきた女性意識と倫理道徳その内面的な関係と衝突を探り出したい、考察を進める。

3。 『昼顔』のあらすじ

　『昼顔~平日午後3時の恋人たち~』というテレビドラマは、普段夫が会社に行った後に家事を真面目に成し遂げて、午後三時から他の男性と恋に落ちっていた「昼顔妻」と呼ばれる主婦たちの物語を本筋にしたドラマである。论文网