主人公の笹本紗和は夫と互いに敬い合い、家計を補うために毎日夫を会社に見送ってから近所のスーパーにアルバイトに行く。ある事故で、隣人の滝川利佳子と知り合った。滝川利佳子は美人で、編集長である夫と二人のかわいい娘がいる。しかし自分を冷蔵庫と見做す夫を報復するために、自分が幸せになれるように、彼女は男性社会の規矩を利用して、画家の加藤と午後三時からの恋愛をしていて、さらに規則やしきたりを守っている紗和を不倫の道に誘い込んだ。結局、無性の婚姻を耐え忍んでいる紗和は既婚の北野先生と恋に陥っていった。しかしながら、最後に不倫の恋はこの二人の家庭を瓦解させた。無駄な努力をしたり、悲しくてたまらない絶望を経ったりした紗和も利佳子も痛ましそうな方法で、この短い恋を諦めたという物語である。

　日本の国情においては、ずっと重視されていない主婦たちはある極端的な方式で自分の心の底からの愛を正視し始めた。彼女たちが家政婦と同じような地位にいることに不満を持ち、ただ尊重されたくて、平等に対応されたいだけである。そこで、女性意識は目覚め始めた。

　このドラマの中で、結局二人の主婦の浮気も暴露された。有閑マダムの利佳子は家を出て、甚だしきに至っては娘に嫌われた。さらに無長所の彼女は最後にホステスになってしまった。そして、ただのスーパーのレジスターである紗和も北野先生の奥さんに報復された。折原乃里は紗和が浮気をしていることを上司に告げて、自然に、紗和が上司と同僚たちに違う目で見られている。最後にたまらなくなる紗和は仕事を辞めて、夫と離婚しってしまった。まだ紗和を愛している紗和の夫は慟哭して悲しくてたまらなく、お嫁さんをかわいがる姑も崩壊寸前になった。もともと一見でむつまじい家庭はこれで全部破れられた。

4。『昼顔』から見る女性意識の目覚め

4。1 利佳子文献综述

　滝川利佳子は美人で、編集長である夫と二人のかわいい娘がいる。見栄を張るツールと無料の保母と見做し、妻の気持ちを無視している夫に対して、利佳子は自分がもう人権を奪い取られた人間になってしまったことに絶望していた。そこで、普段夫が会社に行った後に家事を真面目に成し遂げてから、彼女は様々なサイトでほかの男性のところから主人から求められない関心や愛を探し求めている。

　「暖かい家庭を作るには恋愛が必要で、結婚はただ情熱を穏やかな生活に変えるということに過ぎない。三年にわたって、夫はただ妻をドアを開けたらいつでも食べ物がある冷蔵庫と見做し、壊したら不便なのに今まで修理したことがない。外で恋をすると、主人にも優しく仕えられる」と、彼女はそう信じていた。

　そこで、いつも軽蔑の態度で取り扱っている夫を報復するために、自分を幸せにするように、利佳子は男性社会の規矩を利用して、自分の気心の知れた画家の加藤と午後三時からの恋愛をして始めた。

　「男性はお金を稼いで家族養う、女性は家事を切り盛りする」ということは今の日本社会での男女分業の基本形態である。昔の社会環境のせいで大勢の日本の女性が家に閉じ込められて、金を儲けるのは男性の責任である。特に近代以降、家族の形態は夫婦と子供を中心とする夫婦家族（核家族）が中心になってきた。このような家庭には姑の監視がなくなって、都市生活には隣近所からのプレッシャーもなくなる。日本の家庭主婦が自分の思いのままにできる時代が来た。家事を切り盛りしたり、子供を世話したりすればいい、余裕の時間に至っては、完全に自分の自由だと信じている。