このような中国にあって、我々の中国企業は今からどのような方向に行こうとしているのか、また中国経済はどのようにに成長・発展をしていくのか、この課題を検討したいと思う。

２　爆買いの現象について

２．1  爆買いの現状认论文网

　爆買いという言葉が日本のメディアに最初に登場したのはいつだろうか。明確に検証することはできなかったが、インターネットにとると、おそらく2014年の秋ごろだったのではないかと思う。

　日本観光庁の「訪日外国人消費動向調査」（１４年）によると、性別で見ると男女比はほぼ同じで、男女ともに３０代がもっとも多く、次は２０代、４０代の順となっている。日本に行く回数は「一回目」が５５．８％で最も多く、２～５回目が２９．８％である。全体の半数が初めての来日だといわれている。観光客の旅行実態では、団体が６１．１％、個人が３８．９％で、団体ツアーのほうが多い。滞在日数は４～６日が６６．２％で最も多い。支出は「買い物」が５５％、「宿泊」が１９％、「飲食」が１７％となっており、ほぼの支出は「買い物」にお金を使っていることがわかるだろう。買い物の場所は空港の免税店」が最も多く７８％以上、次に、「スーパー・ショッピングセンター」、「百貨店」の順となっている。富裕層や高中間富裕層は企業経営者や大手企業のビジネスマン、公務員などだ。プロフィルをまとめると、比較的年齢が若く、生活にゆとりがある都市部の人々を中心に、主に「ショッピング」を目的として日本に行く像が浮かぶということを述べている。

２．２  爆買いの原因

　中国の経済が発展するとともに、中国人は世界中を旅行しているが、主に日本へ旅行し、爆買いをする理由をいくつかを挙げてみたいと思う。

　①たとえ中国製でも日本で売られている商品がもっと良い

　第一の理由は日本で売られている商品の多くは「メイド・イン・チャイナ」であるが、多くの中国人は「たとえメイド・イン・チャイナであっても、日本市場でうられているものは、信用できる」というイメージを持っている。

　８０年代以降、日本の企業は中国に進出するとともに、日本製品に対する信頼感がと高くなってきたと思う。日本に行って買った商品は「メイド・イン・ジャパン」であればうれしいが、もし「メイド・イン・チャイナ」と書いていても、日本の市場で売られている商品に安心する。

　②中国人は国内市場に対する不信感が切ある。

　第二の理由はインターネットでショッピングなどで日本の商品を購入することはできるのだが、価格が２倍近く高い上、本物かどうかわからないという不安もあるので、ビサが取得でき、自分の足で日本に行けるようになったら、自分の目で見てほしいものを手に入れると思う中国人が増えている。

　③廉価で高品質な日本製品を買いたい

　第三の理由は、日本の製品は価格だけでなく、日本製品の品質の良さは中国の間に広く知れ渡っているのだ。つまり、日本には価格が安い上に品質の良い魅力的な商品がたくさん存在するということを考える中国人がたくさんいるのだ。円安・円高の影響が大きいが、都市の観光客から見ると、日本商品の価格は「安い」と感じるだろう。同じブランドで中国で買えば、価格が高くて、そして中国の品質管理が日本よりよくないので、やっぱり日本で商品を買うのは安いし、品質のほうもよいと考えるかもしれないのだ。文献综述