2。 正面から見た反戦思想の限界性

　ドラマ「永遠の０」は、主人公神風特攻隊隊員の宮部久蔵の孫が祖父のことの調査を通じて、愛情と日本侵略歴史及び日本帝国主義の天皇への忠心的な「武士」精神を硬く結んだ作品である。ドラマの中の太平洋戦争性質への軽減、反面から宮部久蔵の「英雄」精神及びその「愛情」への賛美などからみると、ドラマ「永遠の０」における反戦思想はその限界性が存在している。多くの被害国の国民及び一部分の日本人でも批判されている。

2。1 曖昧な術語

　2。1。1 戦争の性質

　「永遠の０」の時代背景である太平洋戦争は日本帝国をはじめの同盟国とアメリカをはじめとする同盟国の戦争である。1941年12月07日から1945年09月02日まで、日本帝国は太平洋、インド洋及び東アジア地区で先に侵略戦争を行った。このドラマに出現した戦場は太平洋戦場のラバウル（1942年、1943年夏）、真珠湾（1941年12月07日）、ミッドウェイ島（1942年6月）、フィリピン（1944年）、鹿児島（1945年）である。

　しかし、このドラマでは、戦争原因に関してはなにも言及しなかった。それに「日本帝国が行った侵略戦争」の侵略史実を避けた。ドラマ「永遠の０」は三つの部分がある。この三つの部分の中で、特攻隊員の孫からいまだに生きている証言者らに宮部久蔵祖父の生前ことを聞くといった手段を巧妙に用いていた。例えば、以下の表１ドラマ「永遠の０」証言者による情報のように、人物の出場順番によって９人の証言からみると、元零戦搭乗員長谷川梅男が述べたのはラバウルでのこと（昭和17年）、元零戦搭乗員伊藤寛次が述べたのは真珠湾（（昭和16年12月07日）とミッドウェイ島（昭和17年06月）でのこと、元海軍飛行兵曹長井崎源次郎が述べたのはガダルカナル（1昭和17年08月）でのこと、元整備兵曹長永井清孝が述べたのはラバウル（昭和18年夏）、元零戦搭乗員谷川正夫が述べたのはフィリピン（昭和19年）、戦争末期元予備士官武田贵則が述べたのは筑波海軍航空隊基地（昭和20年）でのこと、元零戦搭乗員景浦介山が述べたのはラバウル（昭和18年秋）でのこと、元通信兵村田保彦が述べたのは鹿屋（昭和20年）、現在の祖父大石賢一郎が述べたのは筑波海軍航空隊基地（昭和18年）と鹿屋（昭和20年）でのことである。来自优W尔Y论W文C网WWw.YoueRw.com 加QQ7520,18766

表1　ドラマ「永遠の０」証言者による情報

番号 人物 職位 場所 時間 注

1 長谷川　梅男 元海軍少尉　 ラバウル 1942年（昭和17年） 第一夜

2   伊藤　寛次 元零戦搭乗員 真珠湾 1941年（昭和16年）12月

ミッドウェイ島 1942年（昭和17年）06月

3   井崎 源次郎 元海軍飛行兵曹長 ガダルカナル